会員の皆さん
皆さん、こんにちは、代表の古川です。
ロシアからウクライナへの侵攻が酷くなってしまいました。
たくさんの市民や兵士が亡くなり、
戦争は不幸な人を増やすだけと改めて思います。
早く終結してほしいです。
日本ではせっかく蔓延防止条例が緩和されたのですが、
フグは秋の彼岸から春の彼岸がシーズンとされておりますので、
料理店もフグの看板を下げるところが増えてきます。
気分的にも明るくなりませんが、
桜が咲いて春のシーズンはやってきます。
<活動>
1.先月はマレーシアでのフグプロモーション活動を掲載しましたので、今回は
シンガポール事業をご報告します。
2月1日~2月28日まで
フグは山口県産萩産のマフグを使用しました。ブリとホタテはJF全漁連さんに
お任せして、手配をしました。
シンガポールには、日本からのフグの筋肉部位の輸入が認められています。
筋肉部位以外の部分まで輸入認められるためには、日本のフグ食文化が安全で
あることが理解され、広く浸透することが重要なポイントです。そこで、ブリ、
ホタテと共にフグの安全性を継続的にアピールし、輸入が解禁された場合、さら
なる輸出拡大につなげるのが目的です。
そこで、現地での日本食レストランチェーンの最大手RE&Sの割烹店である
「厨ダイニング」において、シェフのお任せメニュー提供時に試食をしてもらう
ことにした。シェフの顔なじみが多く注文される高額メニューであるから
こそ、 生の声を聞きやすいということで、1カ月間約200名のお客様に
インタビュー できたのは大変良かったと思います。
また、今回は現地サプライヤーにお願いし、約200社のレストランにもフグ等
をサンプル配布してメニュー化の検討をしてもらいました。
合わせてアンケートでは下記のようなコメントが寄せられました。
① 味・食感
・「初めて食べたが、触感だけで味はそうでもなかった。」
・「鶏肉みたい」
② 経験・フグ食文化
・「日本でしか食べられないと思っていたので、シンガポールで食べること
が出来て嬉しかったし、驚いた。」
・「シンガポールではフグは食べることが出来ないと思っていたので、今日
は嬉しい。以前、日本に行ったときは大阪でフグを食べました。」
③ 毒
・「フグはやはり毒が怖いので、信頼できるシェフのところでしか食べたく
ない。厨ダイニングは、信頼できるので今日は楽しめた。」
・「毒への不安と共に食べたので、味がよく分からなかった。」
④バイヤー、シェフ他
・「フグを怖がる人は、年々少なくなっている。」
・「日本人シェフは、基本的にトラフグのミガキ(身、アラ、皮、ヒレ
付き)の要望が強い。」
・「帆立は、価格が厳しい。卸値と小売価格の差も無く、扱いづらい。」
・「シンガポールでは、ブリは生食の需要が強い。」
3月からメニューを採用したレストラン
今回のプロモーション開催時の現地コロナ感染者は13,000人/日と爆発的に増え
ましたが、シンガポール政府はレストランでの会食人数が1グループあたり5名
以下とした程度で厳しい規制をしませんでした。オミクロン株は重症化をしな
いため、ソーシャルディスタンスに気を付けて経済を回していく新スタイルを
行っていました。そんな中、今回は厨ダイニングに来店される消費者等の方々
に日本産フグ、ブリ、ホタテの試食を実施することができました。
日本への旅行ができないコロナ禍のシンガポールにおいて、日本食高級
レストランは娯楽として大人気とのことで、フグなども受け入れやすくなって
いたと想像します。その中で気になったのは、シェフがフグについて怖がるお
客様が少なくなったこと、思いのほかフグが人気だったということです。
シンガポールでのフグプロモーションは3回目となりますが、少しずつ現地での
フグ認知が進んでいると感じました。今回は2019年フグ勉強会を実施した
シンガポール食品庁の輸出入担当者からも興味をいただきました。フグ皮、
ヒレ、白子部位についても日本政府と話し合いが継続されておりますので、
当会の日本産フグプロモーションにて確実に認知が向上され、今後の輸出拡大
が期待されます。各レストランとも協力し、今後さらによいプロモーションが
できるよう、引き続き努力して参りたいと思います。
後日、業界紙にも掲載されました。
(みなと新聞社さんご出典)
シンガポールとマレーシアのプロモーションの結果はまとめまして、
本プロモーション主催の水産物・水産加工品輸出拡大協議会HPまたは、運営の
当協会HPで掲載予定です。
2. シーフードショー大阪の開催 Seafood Show Osaka
今回は4月13日~14日、大阪ATCホールで開催されます。
国際ふぐ協会のブースを使って、皆様の商品を展示することをします。
(1社1品、展示用の商品とチラシをご用意ください。3万円(外税))
トライされたい方は4/1までご連絡ください。
3. 3月22日に全国海水魚協会の総会に参加しました。
養殖トラフグ生産者が加入している全海水トラフグ部会の会合では、
今シーズンを振り返り、全体的に魚価がよかったものの、病気や災害で尾数が
減ってしまった状況を伺いました。生産者さんはもっと販売がよくならないと
子供に事業を引き継げないと深刻な問題を打ち明けられました。
私は販路拡大、特に海外へのフグ輸出についての状況をお知らせしました。
当会に対する期待も大きいと感じました。生産者さんが安心してフグを
育てられるよう、力になれたら嬉しいです。
引き続きどうぞ宜しくお願い致します。