ふぐ
日本のFUGUは安全で美味しい

「国際ふぐ協会」会報 Vol.56

会員の皆さん
 
皆さん、こんにちは、代表の古川です。
 
日本ではオリンピック開催まで30日を切ってきました。
ここまできたら無事に行われ、良い雰囲気で終了することを祈るばかりです。
一方、国内のワクチン接種も加速して100万人/日ペースの急ピッチで行っています。
 
<活動>
 
1.前々回お知らせしたシンガポール政府からのラブレターが届きました。
日本政府から交渉中なので口外禁ずる。ということでして、
今回ご紹介できないのが誠に残念なのですが、前向きな内容でした。
それでも口外できないのは、解禁により国内に利害関係が発生することと、
日本政府の見解と異なるルールのためです。
何れにしろSFAは日本産フグのヒレ、皮、白子の解禁に向けて、最終段階に来ており、日本政府との詳細の詰めに入ったことをお知らせします。
 
国際ふぐ協会としては、解禁されれば、速やかに現地でプロモーションを実施して、シンガポールで日本産フグブームを起こす必要があると考えています。
また、その流れで、周辺国のインド、台湾、べトナム、インドネシア、タイなど諸外国へのアプローチを開始することになります。
楽しみです。
皆様のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
 
 
2.水産物輸出拡大協議会の総会にて
国際ふぐ協会が加盟している大日本水産会内の輸出拡大協議会に出席しました。
昨年はほとんど活動をできない中で、当協会はシンガポールとマレーシアにて国産フグのプロモーションを実施したので、
その経緯と内容や結果を説明いたしました。
新年度にも事業計画を提出しており、吉報が待たれます。
そんな中で日本政府は輸出目標を2030年までに5兆円とし、そのうち水産は1.2兆円という膨大な目標を設定しました。
農林水産物・食品輸出拡大実行戦略では、輸出重点品目として27品目を選出し、国別輸出目標が設定されました。
そのうち水産物はブリ、タイ、ホタテ貝、真珠の4品目です。
 
残念ながらフグは入っていません。(*_*;
 
この仕組みは、各品目団体を作って国が支援するというものですが、
生産、加工、流通の利害関係者が一体となるのがとても難しい。
水産物は昔から個別で輸出に努力してきているので、
農産物のように簡単に連携できないです。
例えばブリのことで言えば稚魚はほぼ天然なのに24万トン分をとるのはとても不可能。
もし育てられても海外に売れなかったら国内相場が暴落して倒産してしまうという懸念があり、
国の方から作ったスキームについて矛盾や覚悟を問われるシーンが多々ありました。
 
フグは対象外なので外野席にいるようでしたが、どこかに入り込める余地がないか?探っています。
 
 
3.日本フグ免許統一
大日本水産会の水産会の機関誌「月刊水産会」にフグの免許統一について意見を寄稿
させていただきました。
8月号に掲載予定です。
そもそもシンガポール政府とのフグ貿易交渉の中で、日本のフグ免許制度が不統一なのはおかしいとの指摘もあり、
2019年厚労省に改正してもらった経緯があるので、その後も注視しております。
5/27から東京都で始まった食品安全審議会でのフグ調理師免許改正の検討会をスタートに、
各県でルール改正が条例化されていきます。
東京都の検討内容はこちらから確認できます。
令和3年度 第1回食品安全審議会部会|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局 (tokyo.lg.jp)
 
 
4.外国フグ料理
Pufferfish in Foreign Cuisineとしまして、
会報にフグを使って自分で作った外国フグ料理を1つずつご紹介していきたいと思い
ます。
WEBページにも掲載していきたいと思いますので、
皆様にもメールでお送りいただけると幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。
 
1回目はこちらの韓国のフグ料理です。
복치리 ポッグッ(ふぐちり)
 
フグはシマフグです。解毒作用があるといわれるセリが入っているのが特徴、
旨味はありますがあっさりスープなので、朝食で食べる人が多く、二日酔いに効果が
あるとされています。
隣の国なのに面白いですね。
早く渡航できる日がくるのを楽しみにしています。
 
引き続きどうぞ宜しくお願い致します。
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