国際ふぐ協会会員の皆様
皆さん、こんにちは、代表の古川です。
国際ふぐ協会の10回目の会報です。
いよいよ彼岸も過ぎて本格フグシーズンが到来しました。
「今期の主役はフグですよ!!」と昨年より相場も下がった数少ない魚種なので、
マスコミさんにも全力で宣伝しております。
業界紙以外にも日経新聞さんにも下関に来ていただき、取材をしてもらいました。
皆さんで日本国内のフグをもっともっと盛り上げていきましょう!!
さて、最近の活動としまして、―
<マレーシアにてフグ取扱い規制の危機回避>
マレーシアは人口3100万人、首都はクアラルンプールには日本料理店約600店あるといわれています。
ここは世界で唯一、フグの規制の無かった国です。
フグ業界の希望の国でした。
ところが7月現地NEWSにてマレーシア国北部の漁師が違法でフグを水揚げし、
「クリスタルフィッシュ」という名で販売していると報じました。
そして運悪くフグを食べて死者が出たことにより、
現地政府がフグの全面禁止を検討しているとの記事を見て背筋が凍りました。
シンガポールの白子や皮やヒレの規制もハンドキャリーで持ち込んだ現地のフグ中毒から発生したこともあり、
今回は重大な案件と判断しました。
急きょ、水産庁と連携し、マレーシア在日本大使館とJETROに協力を依頼、
9月11日にマレーシア政府保健省食品品質安全局と協議することにしました。
日本政府の食品衛生の管理方法、フグの衛生確保について、日本のフグ食の歴史、
日本産フグ加工品の安全管理、世界のフグ種や分布、
日本でのフグ水揚げ・流通・消費量、養殖フグについて、
フグ毒について、フグ料理の作業工程などなど、
約2時間30分に渡り説明と議論をやりとりしました。
その中で、
日本産フグについて衛生証明書を付けてほしい!
日本のフグ処理技術を勉強したい!
マレーシアにも品種別部位別の可食表を作りたい!
日本にマレーシアのフグを売りたい!
との意見がでました
マレーシア政府では現地の漁師さんにフグの漁を確実にやめさせるのは難しいと考えており、
日本に協力をしてほしいと感じました。
国際ふぐ協会の定款には「世界のフグを現地人たちと協力して研究する」
というものがあります。
ASEANでこのような研究機関ができれば素晴らしいことだと思います。
最後にシャムシナー局長さんから、
「この度はフグのこと、日本の安全性についてよく理解できました。感謝します。
正規に輸入された日本産フグについては規制をしません」
と発言され、一同ホッとしました。
ただ、現地で死者が出ていることもあるので、
研究したいとのことでしたので、
私は「日本に見学に来てください、歓迎します!」
と伝えました。
会員の皆様には違法にハンドキャリーで輸出をされないよう、
啓蒙してください。
ここまで安全だと説明した日本産フグで事故がおきれば信用が無くなります。
どうぞよろしくお願い致します。
以上